本日6月30日土曜日から8月26日日曜日まで、北海道博物館で、第4回特別展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎」が始まりました!

開会式が午前10時から行われ、高橋はるみ北海道知事、石森秀三北海道博物館館長、竹上真人松阪市長ほか約160人が出席しました。

高橋知事あいさつ

昨年1月に三重県を訪問した際に、北海道と三重県で巡回展を開催することを話し合い今回の展示が実現しました。江戸時代の末期にアイヌの人々の協力を得ながら北海道を探検した武四郎は、道名や北海道各地の名称を撰定することに尽力し、歴史の記録者として大きな足跡を残されました。北海道命名150年、生誕200年にあたる年に、この展示を通じて武四郎のアイヌ民族を敬愛する気持ちに触れていただければと思います。北海道も豊かな共生社会に取り組んでまいる次第です。この特別展を1人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。

石森館長あいさつ

この展示から、松浦武四郎が飽くなき好奇心やインテリジェンスを持って収集したものや再現された一畳敷の書斎、武四郎の肖像写真でおなじみの大首飾りをご堪能ください。この展示では初の試みとして、第2会場を設け、子ども体験展示室としてご家族で楽しみながら、武四郎を学んでいただきたいと思います。

 

竹上市長あいさつ

北海道のみなさまには、北海道150年事業のキーパーソンに武四郎を選んでいただきましたことに感謝を申し上げます。2月からスタートした松浦武四郎生誕200年記念事業のオープニングイベントでは、窪田副知事や中村副館長などに松阪へお越しいただきました。今回の展示に、松浦武四郎記念館から重要文化財約100点をお貸出しました。蝦夷屏風という屏風には大久保利通の手紙や、アイヌの少年が書いたとされる手習いの書が貼り付けられているほか、蝦夷開拓御用係の辞令や、静嘉堂で所蔵されている大首飾りなど、見所がたくさんあります。武四郎の世界をみなさんにご覧いただきたいと思います。

 

北海道議会副議長勝部賢志氏

松浦武四郎氏の生誕200年にこのような展示が開かれることは誠に意義深いと思います。北海道命名150年を迎えた今、アイヌの人々の歴史を再認識し、新たな一歩を踏み出していきたいと思います。道議会をあげて200年をお祝いしながら、150年を迎えた北海道のスタートを新たに切りたいと思います。

 

三浦学芸員の説明

今回の展示は、魅力的な武四郎の生涯を、みなさんに堪能していただきたい。北海道と武四郎の関わりを多彩な記録や地図からご覧いただき、情熱的で筆まめな姿を感じていただきたい。今回はあまり知られていない武四郎の姿も紹介することに努めた。例えば、吉田松陰も認める情報通だった姿や、書画骨董のコレクターとしても一流であり、静嘉堂所蔵の大首飾りは北海道初公開である。また、大人向けの第1展示室では、見れば見るほど、読めば読むほど味わいのある展示であり、幕末維新を生きた武四郎の姿を伝えている。親子向けの第2展示室では、親子向けの体験展示やプロジェクションマッピングを用いてさまざまな世代に武四郎に触れていただきたい。武四郎は北海道の歩みを振り返る上で、大切な資料を残してくれている。北海道の過去を振り返り、未来を考える機会にしていただきたい。

 

また、6月30日限定で、松阪市のブースを設けていただき、松阪市特産の松阪茶や、松阪木綿などを紹介し、松阪市のPRも行いました。