重要文化財 松浦武四郎関係資料の保存修理を行いましたので、保存修理内容をお知らせいたします。
平成30年度は 「楢林昌建書簡」の保存修理を行いました。
楢林昌建という人物についてご紹介いたします。
楢林昌建は九州で生まれ、幕末に伊勢山田で医師を務めた人物です。
伊勢神宮の神職と交わるとともに、国を憂いて武四郎と交流した人物で、明治維新前後は、二見一鴎斎と変名して長州藩と行動を共にし、戊辰戦争では北越戦争で参謀を務めたことがわかっています。
今回保存修理を行った書簡群からは、武四郎と盛んに情報のやり取りをしていることや、武四郎の著作を周囲に斡旋していることがわかり、幕末の伊勢における武四郎の情報ネットワークを知る上で貴重な資料となっています。
重要文化財 松浦武四郎関係資料の保存修理について詳細は重要文化財 松浦武四郎関係資料の保存修理についてをご覧ください。